慌ただしい年末年始。
年末の帰省に合わせて大掃除。
夫の実家の両親や兄弟たちはとても気のいい人ばかりだけれど、勝手な気遣い癖が出てきて、なんとなく気持ちは落ち着かない、、、

帰省から家に戻ると、翌日から夫も会社。
子どもたちは冬休みだしすぐに週末で会社もお休みになるからと有休をとっておいて私は正解。帰省中の荷物を片付けながら、中途半端に終わっていた年末の掃除の続き。

すると子どもが聞いてくる
「ねぇねぇ、お正月新聞を作らなきゃなんだけど、なにして遊んだっけ?」
「え?!元旦はおじいちゃんとおばあちゃんに、あき君やちーちゃんたちと神社にお参りに行ったし、パパやおじちゃんたちと一緒におもちつきしたでしょ?あとは、、、夜は毎日ご馳走を食べたじゃない!」
「でもねぇ、、、ママと、遊んでないんだ~。」
「・・・・ママもいっしょに神社にいったし、おもちつきもしたよ!ご飯も一緒に食べてたし、、、」
「ううん、いっしょにお話ししなかったよ。」
「・・・・」

そういわれても、、、困る。
私だって大変だったんだから。

あの人は久しぶりの実家で兄弟たちと昔話に花をさかせて楽しい毎日かもしれないよ。でも、お義母さんのお節づくりを手伝ったり、お酒の支度をしたりおつまみを用意したり、、、テレビはオモシロくないけどみんなが集まってる居間からひとり離れるわけもいかず、、、ツマラナイなら台所でゴソゴソして「なんかやってるぽい」方がましだし、、、でもほんとうは、、、みんなの輪に入りたいと思っていたりもするんだよね、、、子どもたちのなかに入ってゲラゲラ笑えたら面白いとおもうけど、、、そんなキャラでもないし、、、お義母さんたちにはびっくりされるだろうし、、、

子どもみたいにみんなと馴染めたらいいのに、、、勝手に変な気遣いばかりして、、、お義母さんやお義父さんの気遣いが受け取れないわ。
どうにかなんないかしら、この眉間のシワ。これじゃ、小難しそうな人だと思われるわなぁ~、、、だから甥っ子も姪っ子も、私に近寄らないんだわぁ。

 

ときには子どものように周りを気にせずゲラゲラ大笑いしてみたり、ちょっとばかりふざけてみたり、そんな楽しみを味わえたなら、眉間のシワもとれるのでしょう。
「キャラじゃないし、、、」なんていってると、ずっと「怖いおばちゃん」認定デス。
自分の子どもですら、あなたに「オニママ」認定を下すかもしれません。

昔は、「靴下から親指でてる~!!」なんて、靴下に穴が開いているのを見つけてはゲラゲラわらい、部屋に入ってきたおばあちゃんのめがねがくもっているのを見つけてはゲラゲラ笑い、朝、顔を洗おうとして鏡をみたら髪の毛がぴょんぴょんとはねているのを見てはゲラゲラ笑い、、、しょうもないことでゲラゲラ笑う声につられてゲラゲラ笑う。

歳を経るごとに笑えることが少なくなってきたならば、子ども心を思いだしてみるのも悪くはありません。
ママだって、こどもになれるんだから。

 

子ども心を思いを出させてくれる物語があります。
「ナルニア国物語」C.Sルイス作
映画にもなりましたから、このタイトルを知っている人も多いと思います。

 

1冊完結の物語が全7巻。
そして、この7巻でひとつの物語が語られます。

子ども向けのファンタジーですが、そこで語られることに意識をむけると、身につまされることがあるかもしれません。物語としての魅力もさることながら、真理を探究できる面白さもあり、大人も十分に楽しめるお話たちばかりです。
なにより、、、あなたのなかの「こども」が目を覚ますかもしれません。

 

喜怒哀楽という感情を感じることが億劫になり、面倒くさくなってしまうことは、仕方がないのかもしれません。怒ると疲れるだけだし、悲しいことは避けて通りたい。
けれども、「怒」も「哀」を避ければ避けるほど、「喜」や「楽」が分からなくなってしまうのです。

「怒」を知るから「喜」を知り
「哀」を知るから「楽」を知る
物事に二面性がある故です。

そして興味深いことに、「怒」や「哀」を避けたいと願えば願うほど、「怒」や「哀」に襲われるというのですから、たまったものじゃありません。あまりにもどっぷりと「怒」や「哀」におぼれてしまうと、そこから抜け出すことが難しくなります。
底なし沼のように。

まるで、いつも不平不満を口にする人が、自分では「不平や不満を言ってるつもりはない」と思っているのと同じです。それが「当たり前」になるというのは、トイレにいけばズボンのボタンをはずすという、無意識にやってしまう習慣のようなものです。

 

それならいっそうのこと、万遍なく「喜怒哀楽」に触れることができ、誰にも迷惑かけずに「喜怒哀楽」を感じることをやってみてはどうでしょう?

鈍感になってしまった感情のストレッチにもなりましょう。
悪習慣を身につけないための予防策にもなりましょう。

いい物語には、その力があります。
「ナルニア国物語」は、その類です。

 

1冊目だけでも構いません。
これだけでも十分面白い物語です。
大人ならば、二時間もあれば読めてしまうでしょう。

それにこの物語は、子どもといっしょに読むこともできます。
ママが読んでいる姿をみて、子どもが興味を示すかもしれません。
子どもの創造力を養いたいと思うなら物語を読むことはおススメですし、ママの姿をみて「読んでみようかなぁ~」と思わせたならしめたもの。

読書はいいとママは知っているから「本をよみなさい!」といったところで、子どもはママの言うことを聞かないでしょ?!
けれど、ママのやっていることを真似してみたくなるのは、子ども心というものです。

 

まずは物語の表紙に目を通してみるだけでも、いかがでしょう。

あと数日の冬休み、子どもといっしょに遊ぶつもりで本を読み合いっこするというのも、いいものです。
喜怒哀楽が蘇った子どものようなママと、笑いながら「あそこはこうだった~!」「ここはすごかった~!」と話せたならば、本の内容が分かっていようがいまいが、それだけで子どもにとっては十分に楽しい思い出です。

24時間あるうちの2時間~3時間程度。
お休みならばなおさら、ここに時間を割いても誰も咎めたりしないでしょう。

それに、学校の宿題であるお正月新聞。
これで、ママとの思い出も残せますね。

 

 

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