インターネットの進化によって、誰もが自分の考え方を発信できるようになり、身近に誰かの文章を読むことが簡単になりました。
あなたも、SNSやブログで、自分の考えや思いを書き綴ってるのでしょうか。
もしかすると、起業塾と称した講座で「ブログの書き方」や「Facebookの使い方」なども教わったでしょうか。
ところが、、、起業塾でブログの書き方は教わった、ブログでアクセスをあげる方法も教わった、、、でもブログが続かない、、、
ほんとうのところをいえば、ブログに文章を書くのが嫌になってしまう。
検索アップを狙うために「最低何文字書きましょう」といわれると文章を書くにも時間はかかるし、そもそも、それだけの文字数も書くネタがない。文章が思いつかない、、、
しかも人に響く文章って、、、なんのよ!!書くって、、、難しいのよ、、、
文章を書くためのテクニックやノウハウは、いろいろなところで教えてくれます。
けれども、テクニックやノウハウではなく、「人に響く文章って?」を、まずは捉えることをしてはどうか、と思うのです。
もちろんやり方はいろいろあると思いますが、、、
まずは、この本から、「人に響く文章」の書き方のヒントをもらってはいかがでしょう?
『ことばの教養』外山滋比古 著
外山氏は、1923年生まれの御年94歳。
今年も何冊か出版されていて、精力的なお姿に頭がさがります。
私も何冊か読んでいますが、外山氏の文章は簡潔でとても読みやすいです。
けれども、これはあくまでも個人的な感想ですが、その整理整頓された文章のなかに愛嬌があるというか、なんといいましょうか、、、ところどころにユーモアを感じるのです。
そんな著者はいいます。
「書くために読むことが必要である」と。
圧倒的に文章を書かれる活動をされている方からこのような言葉を聞くと、自分の考えや思いを「書いて」発信しているなかで、「本を読む」ということも意識してしまいます。
「守破離」という言葉が取りざたされるなかで、あなたも、模倣から始めることの大切さを自覚されているかもしれません。
「守破離」を取り上げるならば、人になじむ言葉を書きたければ、人になじむ言葉に触れることが大切でしょう。人のこころを動かす文章を綴りたければ、自分がこころを動かされる文章に出会うことが大切でしょう。
けれども、そのためにはまずはあなたが、こころ動かされる文章と出会うことが必要です。
こころ動かされる言葉や文章との「出会い」が多い方が、こころ動かされるものを書けるようになることは想像に難くありません。
ですから「出会い」の機会を多く持つこと。
つまり「読む」が多くなればなるほど、「出会い」の確率も高くなるというものです。
そして、「読む」の機会を無駄にしないためには、闇雲に言葉や文章を取り入れることではなく、できる限り吟味する姿勢を保っておきたいもの。
外山氏の言葉を借りれば
「本を読めば、読むに値する本を読めば、頭の中がかき廻される。あとは、少し休んでやる必要がある。濁った水が澄むには時間がかかる。立て続けに本を読むのは、どうもあまり賢明ではなさそうである。」
1冊本を読めば、しばらく寝かせます。
「オモシロくない」と感じる本は途中ですっ飛ばしてもいいでしょう。
熟成させた言葉たちは、また違った表情を見せてくれるものです。
すると、<文章を書くために「名文」に触れる>ということが、感覚として備わってくるように思います。
テクニックやノウハウではなく、「人に響く文章って?」を、まずは捉えることをしてはどうか、と思うのです。
そのためにも、まずは「自分のこころに響く文章とは」を知ってみるのはどうでしょう?
感覚で済ませるのではなく、この人の、こういうところが好きなんだ、こういうところに魅かれるんだ、と、実際に文章を抜き出して、リストにしてみてもいいでしょう。
誰かにとっての「名文」ではなく、自分にとって心に残る言葉を、たくさん宿しておきたいものです。やがてそれは「書く」楽しみとなりましょう。
書くことが苦痛だったあなたが、文章で発信する面白さを知って、書くことがやめられなくなるかもしれません。
文章を書くときにも大いに励みになる「名文」。
そんな「名文」に触れるために読書をする。
強いては、文章を書くために読書をする、といういい方もできましょうか。
ときには、こうして読書に親しんでみるのも、いかがでしょう。
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