仕事で小さなミスをすると、それ以降、その日が最悪の気分で終わることがあります。
たとえば、メールの返信に返すお客さんの漢字一文字を間違えてしまった、、、
なんどもメールの相手先を確認したし、名前も確かめたはずなのに、、、このミスに気付いたとき、本人はかなりのパニック状態。
再送した方がいいだろうか、あるいは、電話でミスしたことを誤った方がいいだろうか、、、上司には報告をしないと、どうしたらいいか判断を仰ごうか、、、いや、何事もなかったように別の要件でメールを送ってしまったら分からないかも、いやいや、それはマズイ、、、などと思いめぐらせながら、本人はかなり焦っていることでしょう。

あるいは、お母さん。
朝から子どもを叱ってしまうとその日一日が最悪の気分。
朝の忙しいときに、子どもが「手紙忘れてた!今日までに出さないといけないの」などと言われたときには、、、「なんで昨日の夜に思い出さなかったの!!明日の用意もちゃんとしてたんでしょ!!」などと、過ぎ去ってしまったことをチクチクと言いたくなるのも、仕方がありません。

 

さて、、、実は私はどちらも経験者。
仕事上の重要な案件をメールでやり取りしている際に、送信相手の漢字を一文字間違えてしまったことも、朝の忙しいときに手紙を出されて子どもにチクチクといってしまったことも、両方あります。

そんな私がパニックになったりイライラしたとき、直ぐに平静に戻れる手段として学んだのが、今日ご紹介する本に書かれている「呼吸」です。

仕事でパニックになってしまったり、子どもとのやり取りでイライラしたときに、すぐに平静に戻れる方法を知りたい人には、ぜひおススメしたい1冊です。
「呼吸入門」斎藤 孝著

この本と出会った当時は、「斉藤さんって、、、たしか、国語力を語る先生だったよね??」などと思っていました。「呼吸」をテーマにしていることに意外な驚きがあったことは、今でも覚えています。

この本は「息をすること」の大切さ語ります。そして、息をすることを思い出させてくれるのです。なによりこの本のいいところは、「呼吸の大切さ」について論理的に分かりやすく説明し、その論理を体現できる呼吸法を、ちゃんと紹介してくれているところです。

「そんなに教えてくれるのですか?」と、おもわず呟いてしまったほど。
さすが「先生」です(笑)

 

著者はいいます。
「呼吸というものがリズムよく流れ出したら、人間は疲れないのです。安定した強い呼吸により、脳やからだの隅々に酸素がうまく循環していれば、仕事もうまくいく。からだの動きと呼吸が連動していれば、動作に無駄がなくなる。」
「自分一人の行動でもそうですし、他人と関わりながら何かやる時も同じです。動作と息とにぶれが生じていると、疲れます。また、他人の息と自分の域がうまくつながらずにずれがあると、それがまた疲れの原因になるのです。」

 

「息をする」という当たり前のことが「当たり前」であるだけに、呼吸を気に留める人はほとんどいないかも知れません。けれども、オロオロ・イライラしているときは、あなたが呼吸を忘れているとき。

気持ちのコントロールができず悶々としたり、ミスに焦ってしまって、思うように物事を進めることができないときは、この本の「呼吸法」の章を取り出して、呼吸を取り戻してください。
5分も経たないうちに、あなたは気持ちを落ち着かせて緊張をほぐすことができるでしょう。

なんでイライラしていたのだろう?と、イライラしていたことがバカらしくなってしまい、イライラしていた原因など気にも留まらなくなるのです。

 

仕事のミスを思い悩んでしまったり、日常になんとなく「疲れたな、、、」「体がだるい、、、」「イライラすることが多くなった」と心当たりがあるならば、自分の「呼吸」に耳を傾けてみませんか?

この1冊から「ちゃんと息をする」ことを再確認して、本来のあなたのパフォーマンスを取り戻しましょう。

 

※「読活」は、本を読むことだけをおススメしている活動ではありません。本をあなたの日常に活かしてほしい、そのための活動です。あなたに合った本の使い方が、ここにあれば嬉しい限りです。

※読書後に、ぜひあなたの感想もお聞かせください。読活交換いたしましょう!!

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